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フリーザトーン・今日のつぶやき(231)~(240)をまとめました! [音楽]

フリーザトーン・今日のつぶやき(231)~(240)をまとめました!

(231) プロミュージシャンのエネルギーってトップアスリートのようにもの凄いです。骨折してもプレイするSUGIZOさんしかり。熱を出しながらステージに上がって、終演後には治っているしまっているようなミュージシャンを見た事もあります。本当に凄いです!

(232) 以前、話題にしましたが、プロミュージシャンが3シングルピックアップが載ったギターを使ってバンドスタイルで演奏する時、センターピックアップやフロントピックアップで音作りをしていることが多いことに気付きます。ハーフトーンの音は弱いのでしょう。

(233) 一部のエフェクターは、エフェクトONにしてあっても、一度電源を切り、再度電源を入れるとOFFになってしまいます。これはエフェクトON/OFF回路にロジック回路を使用していて電源ON時にリセットがかかってしまう事が原因です。

(234) 最近はMIDI搭載のエフェクターやアンプが増えてきました。MIDIについて苦手な方もいらっしゃると思います。ギターシステムで使用するMIDIは、以外に簡単なのでしばらく連続して話題にしようと思います。お付き合いよろしくお願いいたします!

(235) MIDIネタ。そもそもMIDIって何?と聞かれる事があります。手っ取り早く言うと、ケーブルを使って送る電気言葉です。共通の言葉を使う事で、メーカーが違っても互換性があり、接続する事ができます。

(236) MIDIでできる事は色々あります。フットスイッチを一度踏むだけで、アンプのチャンネルが切り替わり、使用したい複数のエフェクターのプリセットが同時に切り替わるといった便利な設定も可能です。曲に合わせたディレイの設定も簡単に呼び出せます。

(237) MIDI対応のエフェクターには、プリセットと呼ばれる設定を保存しておく場所が用意されています。この場所には番号が振られていて、通常128通りが用意されています。この場所を呼び出すのがMIDIプログラムチェンジナンバーと呼ばれる命令です。

(238) MIDIにはMIDIチャンネルと呼ばれる、テレビチャンネルのようなCh1からCh16があります。ユニットごとに、チャンネルを設定する事で、ユニットごとに異なる命令を送る事が出来ます。

(239) MIDI信号はDINコネクターと呼ばれる5ピンのプラグを両側に使用し、ストレート配線されたケーブルを使用します。実際に使用されているのは、5ピン中3ピンで、5ピンとも接続されているタイプと使用する3ピンのみ接続されているタイプがあります。

(240) MIDI信号はフォトカプラーと言う、光素子を利用しデーターの受け渡しをしています。 MIDI信号を受送信する際、デジタル回路側でグランドループが起こらないようになっています。

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フリーザトーン・今日のつぶやき(221)~(230)をまとめました! [音楽]

フリーザトーン・今日のつぶやき(221)~(230)をまとめました!

(221) ギターやベースのシステムは、様々な製品を組み合わせて一つのシステムとして構築します。特にアンバランスの機器を組み合わせるとき、ノイズの問題が起こる事が多いので、全ての機材にバランス入出回路が装備されていたら良いのにと思う事が多いです。

(222) スピーカーの音質は同じモデルでも若干個体差があります。4発入りなど複数のスピーカーを使用したキャビネットの場合、好みの音質のスピーカーをあらかじめチェックし、その音を録る方法がお薦めです。

(223) 私が楽器用の機器を設計する時、音質も優先されますが、トラブルが起こりにくいように機器の設計をします。特に電流と熱については慎重に設計をします。次に、万が一、トラブルが起こった際に致命的にならないように考えながら対策を盛り込んで行きます。

(224)ワイヤレスのトランスミッターをストラップに取り付ける時は、なるべく背中に近い位置がお薦めです。揺れが少なくなり振動が原因になるノイズを拾いにくくする事ができます。

(225) 録音する際、マイクをキャビネットの上側のスピーカーに立てたり下側に立てたり、より良いサウンドを得る為に場所を選びますが、キャビネットを傾けたり、極端な例だと椅子の上に上向きに置いて音を録音する場合があります。反射音の影響がポイントです。

(226) 人の汗には色々な物質が含まれていて(笑)手に汗が付いた状態でプラグの接触面を直接触り、そのままほっておくと接触不良の原因となります。弦が錆びてしまうくらい汗は強力な液体です(笑)。使い終わったらプラグもクロスで拭く事をお薦めいたします。

(227) 音が出ない、途切れる、ノイズが出る、と言うトラブルの一番は、シールドの不良ですが、エフェクターの入出力ジャックの緩みでも同じ症状が起こります。ケーブルを交換しても改善しない場合は、ジャックも点検してみます。

(228) Hiwatt製Custom 50や100のヘッドは、上側のインプットジャックがロー•インプット、下側がハイ•インプットになっています。パネル面に表示が無いので、実際に使ってみないと分かりませんが、マーシャルアンプの逆になっています。

(229) 仕事でライブに行く時、必ずやる事は、精神統一をして「今日は絶対機材はトラブらない!」と願い心に叩き込むこと。不安な状態で行くときほど、トラブルが起こると思っています。トラブるかも、と思わず、自分の機材を信用してライブを迎えるのが一番です!

(230) ギターやベース、エフェクターやアンプ。しばらく使っていない物は無いでしょうか?久しぶりに使ってみると、お!使える!とか、この楽器こんな良い音してたんだ!とか再び感動させてくれるかもしれません。
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フリーザトーン・今日のつぶやき(211)~(220)をまとめました! [音楽]

フリーザトーン・今日のつぶやき(211)~(220)をまとめました!

(211) 使い易く、持ち易いバランスの取れたギター&ベース用のソフトケースを作っているメーカーさんは、ユーザーの立場に立っているなと感じます。見た目だけ良くても、使いにくいと結局使わなくなってしまいますよね。

(212) 接触不良やハムノイズの原因となる、プラグとジャックの勘合。時々、緩みが無いかどうか、プラグの抜き差しをする時に、チェックしてみると良いと思います。また、プラグを回し、ノイズが出たらクリーニングをお薦め致します。

(213) XのHIDEさんのテックをやっていた20代前半、自分にとって生まれて初めての東京ドーム公演。ステージサイドまで観客がいて、緊張を超えた緊張状態。アンコール直後、ギターの4弦だけチューニングを間違ってHIDEさんに渡してしまいました。
TOSHIさんのMCが始まった直後、HIDEさんが近づいて来て、「林君、チューニング間違っているよ(苦笑)」速攻でチューニングを直してギターを再び渡し、その日の公演は無事終了しました。今だに忘れる事が出来ない大失敗です(苦笑)。

(214) 音作りをする時、マイクで拾った時に良い音がするように調整するのか、バンド練習の時、スピーカーから出ている音が良くなるように調整するのか、目的によって音作りは変わります。

(215) 一般的にスピーカーの真正面で音を聞きながらギターをプレイする事はなく、スピーカーに対して斜め方向から音を聞く事になります。高音域が弱まった音が耳に届くため「抜けが悪い、聞こえにくい」と勘違いしてアンプのトレブルを上げてしまいがちです。
斜めから聞いている音が丁度良く聞こえるように音質を調整すると、マイクで録ったサウンドは、トレブリーで痛い音になりがちです。キャビネットを少し傾けて、耳に届き易い方向に調整したり、高さを上げてスピーカーの音を少しでも正面から聞く工夫をする事で、差を少なくする事ができます。

(216) ACアダプターと信号ラインのケーブルが近いとアダプター内のトランスの誘導でハムノイズが発生しますが、アダプターの角度を変えるとハムノイズのレベルを下げる事ができます。

(217) 以前はライブに行くと、担当した機材が、万が一、音が出ないなどのトラブルを起こしてしまったらどうしようと、不安でライブを楽しめない事もありましたが、最近は鈍感になったのか^_−☆、凄く楽しめるようになりましたw

(218) これまで多くのカスタム品やシステムを製作してきましたが、全く同じ物を作る事は、ほぼありません。これがカスタム品の難しい所ですが、ミュージシャンのスペシャルな要望に合わせて製作する喜びにもなります。音楽に関わるって、だから面白い!

(219) 今回のSUGIZOさんとのプロジェクトで、電気と更に仲良くなったのが嬉しい。電気は素直で、こちらがちゃんと明確に設計すれば、ちゃんと応えてくれる。それが、音に明確に現れる^_−☆

(220) 電源タップを設計していてPSEの申請を通すためにかかる期間を見積もったら、2.5ヶ月から3ヶ月かかるという回答が。このご時世、審査を完了するまでにそんな期間を要するなんて何かがおかしい。
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フリーザトーン・今日のつぶやき(201)~(210)をまとめました! [音楽]

フリーザトーン・今日のつぶやき(201)~(210)をまとめました!

(201) アンプを一台で鳴らすのが基本とすると、ライブの場合、二台、三台と増やして行くたびにマイクへのかぶりや、アンプごとの位相問題が生まれます。基本は、一台のアンプで一つのチャンネル(クリーンサウンド)で音作りをスタートするのが良いと思います。

(202) 人間の耳は、適応力が素晴らしく、最初は変に聞こえていても、慣れてきてしまいます。逆に素晴らしいサウンドにもある程度、慣れてきて、それが飽きにつながり、また新しいサウンド探求の旅に出る事になります。素晴らしい人間の機能だと思います

(203) 日本の湿気は予想以上に高く、湿度計が設置してある場所から離れると、湿度が大きく変わっている場合があります。大事な機材には、除湿剤を入れておく事を強く!お薦めいたします。

(204) エフェクター用の手書きラベルやシリアルナンバーを書いていると、時々、字が急に乱れる事があります。字はその人の人格を表すと言いますが、字はその時の精神状態を表す事に間違いはなさそうです。乱れた字で書いたラベルは捨てる事にしています^_−☆

(205) 今日、マルーン5を武道館で見て思いました。音を良く聞かせるためにもアレンジが重要と感じました。弾く所は弾く。弾かない所は弾かない。音の壁を作る時と隙間を作る抑揚が、物語を語る感じがして、良いと思いました。

(206) 今迄の経験だと、サイズが大きなパーツの方が、サウンド的に魅力的な物が多い。そのせいか、基板を作る際は、大きなパーツが使えるように設計する事が多いです。

(207) 製品のテスト方法を決める時は、必ずその製品の特長が何かを把握した上で決めます。様々なテストトーンを入力して、変わった特徴を探す場合もあります。iPhone用のオシレーターソフトも、非常に役立ちます。

(208) ラックエフェクターをマウントするラックを購入する時は、奥行きの寸法を確認する事をお薦めします。ラックエフェクターの奥行きだけでなく、電源ケーブルや信号ラインのケーブルも接続したままで、蓋を閉める事が出来た方が便利です。

(209) 一般的なワウはオンにすると信号が逆相になりますが、逆相でもバンドサウンドの中ではっきりと聞こえてきます。これは音域帯を制限(狭く)しているからです。レンジを広げるよりもレンジを狭めた方が聞こえ易くなります。音作りに応用できると思います。

(210) ハンバッカーのタップ切り替えではなく、磁力が弱く出力が小さめなピックアップの繊細さと、出力が大きめでパワフルなピックアップの特性をスイッチ一個で切り替えられたら音のバリエーションが一気に増えそうな気がします。
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フリーザトーン・今日のつぶやき(191)~(200)をまとめました! [音楽]

フリーザトーン・今日のつぶやき(191)~(200)をまとめました!

(191) 車の車体のデザインは、どんどん盛って形をデザインして行く方法と、逆にフェラーリのように削って行く手法があると聞いています。サウンド作りも全く同様で、足して行く手法と削って行く手法があると思います。

(192) 楽器のチューブアンプの初段に入れるプリ管は、出来るだけローノイズで振動に強い物を入れます。プリ管の先端を軽く爪で叩いて、ヒーンとフィードバックしてしまうような物は交換をお薦めいたします。

(193) エフェクターやシステムの設計をしていると、どれくらいの感度を持たせるかが重要になってきます。感度を上げれば上げるほど、サウンドのダイナミクスが広がりミュージシャンの感情を表現しやすくなります。一方、コントロールしずらい面が出てきます。

(194) カスタム品を製作する際は、最新の注意を払ってミュージシャンの方が希望する仕様を把握し製品に盛り込みますが、ミュージシャンの方が気付かない所を提案したり、あらかじめ盛り込んだりすることが重要だと考えています。

(195)エフェクターなどの機器を設計する際、選択するパーツは、出来るだけばらつきが少なくサウンド的に安定している物を使って設計します。例えば100台作って、ハズレが1台でてしまったら、それに当たってしまった方に対して不公平になってしまいます。

(196) 最近気になるのは、パーツの入手性。せっかく製品を作っても途中で重要なパーツが入手できなくなることも。先週も重要なトランジスタのディスコンの連絡を受けてショックでした。でも、これを新しいサウンド作りのチャンスと捉えてがんばります。

(197) 今日、楽器店を回って新製品を試して頂いて、はっと気づいたこと。楽器店によってアンプもギターも部屋も様々な環境が異なるため出音は異なりますが、試して頂く楽器店の方にとっては、その環境がリファレンスであるという事。その環境で良い音を出したい!

(199) バンド人口は、女性より男性の割合が圧倒的に多い状況です。もっと女性のバンド人口が増えて、楽器の製作や技術に興味がある人が増えて、多彩な環境が生まれると良いなと思います。女性の目線で商品を作ると新しい何かが生まれるかもしれません。

(200) 通常、出来る限り少ない機材で、シンプルで良いサウンドを得ようとしますが、一つ一つのサウンドを追求して行くと、機材が増え失われる部分も出てきます。自分のスタイルとサウンド全体のバランスを上手く取って行く事が大事だと考えています。
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GIGS BOSON & IRON FOREST開発秘話(2) 設計姿勢とHTSサーキット [音楽]

GIGS BOSON & IRON FOREST開発秘話の第2回です。

今回は、どのようなアプローチで設計を進めたのか、また難しい課題に挑戦した結果生まれた「HTSサーキット」についてお話いたします。

私は今まで、エフェクターを設計する時、音を削る(引く)方向で音の調整を行っていました。音を太くしていくほど音のスピード感が少し弱くなり、コードを鳴らした際、各弦の響きを感じにくくなります。そのため音を出来るだけ太くなるように原型を設計した後、少しづつ音を細くしていく作業を行っていました。これが音を削る(引く)という作業となります。また機能も考えられるだけ最初から盛り込み、最終的に必要が無さそうな機能を削って行くという作業を行っていました。
今回は正反対に、物足りないと思ったら音をどんどん足していく方向で進めました。機能も最初はシンプルに、後で必要と思われる機能を追加していく方向で設計を進めて行きました。

設計する際、いつも行っている事なのですが、バンドのアンサンブルの中で、どの位置にこのエフェクターサウンドを持って行きたいかが、頭の中に音として明確に鳴っているため、その音と設計中のエフェクターの音を一致させる作業を行いました。

また、今までフリーザトーンでは限られた方だけに少ロットでカスタムエフェクターを製作してきました。それでは限界が有り、充分にお客様からの要望に応える事が出来たかというと、そうではありません。少しでも多くの方に喜んでいただけるように、音質・品質を下げずにどこまでコストパフォーマンスを上げるかと言う事にも挑戦した製品です。惜しみなく、フリーザトーンの持つノウハウをつぎ込みました。

そしてGIGS BOSONとIRON FORESTを発表するために、どうしても乗り越えたい壁がありました。私が何年も気になって解決したいと思っていた問題点は、エフェクトをONした際とOFFした際の音像の位置、音の質感の違和感を無くす事でした。その答えが、これからお話する「HTSサーキット」です。

HTSとは、「Holistic tonal solution」の略です。総合的に音質を解決(改善)していくという意味です。HTSサーキットは、ペダルエフェクターに全く新しい概念をもたらしたと考えています。

このHTSサーキットは、主に信号の入力部から出力部まで、エフェクターのインターフェイスとなる部分を担います。True-Bypass回路や、一般的に使用されているバッファー回路と電子スイッチのコンビネーション回路が持つ欠点を解決しただけなく、前後に接続される機器との相関性、更にはHTSサーキットに取り込まれているエフェクト回路の動作をも総合的にマネージメントします。

ペダルエフェクターの組み合わせによる相性は、取り扱う信号レベルだけでなく、入出力インピーダンスによる信号の特性に影響されます。True-Bypassを使用したエフェクターを組み合わせて行くと、使用するコンビネーションによって信号の特性がエフェクターを切り替える度に変わってしまいます。この信号の特性の変化が、音質、音像や音の位置に大きく関わります。エフェクターをONにした時とOFFにした時の、根本的な質感の違い、異質な部分を感じた事があるのではないでしょうか。それが、エフェクターに隠された大きな問題点です。

HTSサーキットは、入力回路、ノイズレス•エフェクトON/OFF回路、出力ドライバー回路から構成されます。

入力回路は、入力される信号源の状態に応じて適正に信号を受け取り、不必要な帯域のノイズを除去し、ピュアなギター信号をエフェクト回路に送り出します。GIGS BOSONIRON FORESTのS/Nが非常に良いのも、このHTS入力回路の効果です。このHTS入力回路は、ARC-3(Audio Routing Controller) にも使用されます。

エフェクト処理された信号は、ノイズレス•エフェクトON/OFF回路に送られます。この回路は、FET等のスイッチング素子を使用していないため、電子スイッチ回路が持つ独特の歪感や音の鈍さがなく、ギターのサウンドをより生き生きと伝える事ができます。

ノイズレス•エフェクトON/OFF回路で選択されたエフェクト音、もしくはバイパス音は、出力ドライバー回路に送られ、最終的に次の機器へと送られます。エフェクトのON/OFF状態に関わらず、信号の出力インピーダンスは一定で、常時安定した信号を送り出します。また、エフェクトOFF時のHTSサーキットは、ギター本体の持つサウンドを自然に忠実に出力します。

HTSサーキットによりマネージメントされたエフェクト音とバイパス音は常に同じ質感を保つ事ができます。長年の悩みであった問題点を解決・改善できたと思います。

次回は、それぞれのモデルについてお話しいたします。
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フリーザトーン・今日のつぶやき(181)~(190)をまとめました! [音楽]

フリーザトーン・今日のつぶやき(181)~(190)をまとめました!

(181) 私が製品作りで失敗する時は、手を抜いて実際に紙のモックアップからスタートしなかったり、実際に試してみなかったりする時ばかり。頭の中では、完成していても、やってみないと分からない事ばかりです(苦笑)

(182)製品の音決めをする際に、お酒を飲みながらリラックスした状態で行った事がありますが、翌日音を聞いたら全然駄目でした。私の場合は、お酒を飲んで酔いが回ると高音域が聴こえなくなるようですw

(183) 音作りする時は、体調を考慮した聞こえ方を把握し、ベストな聞こえ方を想定すると、ある程度コンスタントに良い音作りが出来ると思います。体調と聞こえ方のバランスを把握する事が大事です。

(184) ライブで音が大き過ぎて聞くのがつらい時、ティッシュペーパーが役に立ちます。耳栓を持っている時は問題ないのですが、忘れた時にはティッシュペーパーを小さくちぎって耳に詰めます。小さくして奥に入れすぎると、後で取るのに苦労しますのでご注意を!w

(185) レコーディングエンジニアの方に教わったのですが、レコードをカッティングする際、逆相の音がある程度のレベルで入っていると、針が飛んでしまうそうで、レコーディング時の位相チェックは非常にシビアだったそうです。

(186) 最近、ギタリストよりベーシストのシステムの方が、難しくなってきました。ドライ音のD.I.のライン。エフェクターやアンプへのライン。エフェクターを通った後のD.I.ライン。そして、ここにウッドベースやイヤモニの回線も加わると結構大変です。

(187) ギターやベースの弦をはじいてじっと見てみると、弦がどのように振動しているかが分かります。強く弾いたり弱く弾いたり場所を変えたりすると、どのような弦の振動をし、どんな音が出ているのか。弦の振動とアンプからの出音を比較すると興味深いです。

(188) PA席でライブを見させて頂くとき、左右のスピーカーのど真ん中にあたる場所で音を聞くとかなりキツいサウンドになります。ど真ん中を外れた、ほとんどの場所で聞いた時に良いサウンドで聞けるように調整してくと、そのようになっていくらしいです。

(189) ビクターで設計をしていた時期、先輩の設計者に言われて今も大事にしている言葉。「ほんの些細な事でも何かを変更したら、必ず何かが変わる。何が変わるかは調べないと分からない。だから一つでも変更したら最初から全てチェックする事!」

(190) 最近、良質なパーツがどんどん、ディスコンになっています。儲からないと言うのが背景にあると思います。好みのパーツは、少し多めに購入しストックを持たれる事をお薦めいたします。
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SUGIZOさんとの新プロジェクトスタート! [音楽]

昨年からSUGIZOさんとギターシステムについてプランを練ってきました。いよいよ詳細が決まり、プロジェクトがスタートしました。SUGIZOさんのご好意により、信号のダイヤグラムや配線の方法など詳細に渡って公開する了承をいただきました。恐らく今までにないシステムが完成すると思います。なぜなら従来の方式と大きく異なるシステムになるからです。私も今まで200以上のカスタム品を製作してきましたが、同じ物は作った事がありません。

SUGIZOさんからのリクエストは、サウンドの全く犠牲にすることなく、最高のサウンドをキープしながら、システムとしてコンパクトに、そしてシンプルにという内容でした。SUGIZOさんの多彩な音色を犠牲にすることなくシンプルさを追求する。この難題に一年近くの期間がかかってしまいましたが、ようやく設計プランが完成しました。

来月末にはシステムを完成させてリハーサルへの準備を進めなければなりません。どこまでリアルタイム性をキープしながらブログを書く事ができるかわかりませんが、(完成してからのご報告になるかもしれませんが)、出来るだけ詳細にご紹介して行きたいと思います。Twitter(@yhayashifrtt)でも紹介していきます。

SUGIZOさんの最先端の多様性に対応していくため、システム製作には多くのノウハウをつぎ込みますし、新規開発の要素も含まれます。このプロジェクトをご紹介する事によって、多くの方のイマジネーションを刺激し、新たなサウンドが生まれたり、システム構築を行う上での参考になればと思います。

回路的な企業秘密は公開する事が出来ませんが、出来る限りリアルに紹介して行こうと思います。
お楽しみに!

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フリーザトーン・今日のつぶやき(171)~(180)をまとめました! [音楽]

フリーザトーン・今日のつぶやき(171)~(180)をまとめました!

(171) 史上最初の電子楽器はテルミンと言われています。ロシア人のレオン・テルミンが1919年に開発しました。開発されてから、もうすぐ100年経とうとしています。

(172) エフェクターのインプットジャックを使ったバッテリーチェッカーが海外製品で発売されていますが、1970年代にはマクソンから発売されていた事を最近知りました。古いカタログや資料をネットで探して見つけたりするのも面白いと思います。

(173) ケーブルのプラグに配線先の名前をラベルで貼ったり、色分けして接続先を間違えないようにすると、誤配線が無くなりセッティングが早く済みます。音が出ない時、気持ちが焦っている事が多いので、配線の間違い見つけるのに以外に時間がかかってしまいます。

(174) 一時期、電安法の規制が厳しくなると言う事で、ビンテージアンプや中古機材などAC100Vを使用する機器に対して検査が必要とか販売できなくなるとか騒がれましたが、最近はぜんぜん話題にならなくなりましたね。最近は、緩和されたのでしょうか?

(175) 以前、アメリカ人のロックミュージシャンに、「どうして日本のミュージシャンはリズムを取る時、前後に首を突き出すんだ?アメリカのロックバンドの連中は、そういうリズムの取り方はあまりやらないよ。」って言われた事があります。どうしてでしょう?w

(176) 標準のストラトキャスターは、リアのシングルピックアップにトーン回路が付いていないため、耳に痛いサウンドが出る可能性があります。あまり使われないフロントピックアップ用トーン回路をリアピックアップ用に変更すると音質調整がし易くなります。

(177) 海外のギタリストはセンターピックアップを結構使っています。逆に日本のギタリストは、センターピックアップをあまり使いません。あまり使わない機能を使ってみると、新しいサウンドの発見があるかもしれません。

(178) エフェクターには、大きく分けて二つあると思います。ギターのサウンドをエフェクターのサウンドに変えて、ある意味「俺色に染めてしまおう」というタイプと、ギターのサウンドの根本を変えず、そのトーンを活かした上で「より良いトーンに仕上げよう」というタイプがあると思います。男性的エフェクターと女性的エフェクターという感じがしませんか?w

(179)ツイッターの反応は、凄く大事で、一般のユーザーの方との橋渡しをしてくれます。いかにそのニーズを商品の形にして一般の方の手元にお届けする事ができるかが私の使命だと思います。

(180) DC9V~DC18Vなど幅広く電源を供給できるエフェクターがあります。DC9Vより電圧を上げて供給した方が、レンジが広がりパンチが出る傾向があります。あえてDC9Vで使用しそのコンプレッション感をサウンド作りに応用する方法もあります。
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フリーザトーン・今日のつぶやき(161)~(170)をまとめました! [音楽]

フリーザトーン・今日のつぶやき(161)~(170)をまとめました!

(161)製品は、ある意味、設計者の人格を具現化した物だと考えます。パッケージからマニュアルまで設計者や会社の性格が表れると思います。

(162) 営業をしている友人から物事を反対側から見る(考える)ように心がけていると話を聞きました。他人と同じ事を考えていても魅力的な提案ができないと言うのです。設計も同様で、真逆の方向性を検討したり試したりする事で、新しい発見をする事があります。

(163) ドームなどの大きな会場では低音域の遅れが目立つようになります。初めて東京ドームでコンサートを見たとき、ベーシストのプレイがもたって聞こえて違和感を感じました。スピーカーから遠くなるほど低音域が遅れて聞こえる事を全くしらなかったのです。

(164) ライブハウスでの音作り、ホールでの音作り、ドームでの音作り、屋根のないオープンな野外会場での音作り。すべて状況が異なるので音作りは異なるはずです。でもPA側で音を調整してくれればと思うのが楽器をプレイする側の主張。プレイヤーの出音を素直にオーディエンス側に伝えたいと思うのがPA側の主張。お互いの立場を理解した上でチームワークを築く事が最も重要だと思います。それを実行しているアーティストのコンサート会場のサウンドは素晴らしいです。

(165) 大きな会場でプレイするバンドは演奏をモニターする際、イヤモニ(耳の形の型を取って特注で作られたイヤホン)を使用する事が増えました。イヤモニを聞く事で、会場のどこにいても同じタイミングで演奏することができます。また密閉性が良いため、会場側からの反射音が聞こえなくなり、演奏し易いというメリットもあります。

(166) イヤモニは遮音性が非常に高く、外部の音を聞く事が難しいタイプが一般的です。会話はマイクを通して行います。また、オープンエアータイプのイヤモニもあります。外部の音が聞こえるタイプです。

(167) イヤモニを使用してメリットも多いのですがデメリットもあります。ヘッドホンで演奏を聞いていますので、観客が聞こえないくらいのノイズや音の違いが聞こえるようになります。この小さなレベルのノイズや音質の違いが、どれくらいオーディエンスに聞こえているかを把握する事は、演奏側に取って分かりにくくなります。オーディエンス側はヘッドホンで聴いているわけではなく、スピーカーからの音を聞いているからです。

(168) どのような楽器のバランスで演奏を聞きながらプレイしているかは演奏者によって様々です。自分が気持ちよくプレイできるように音質やバランスを取って行きます。ところが、PAが集音している音と共通な場合、イヤモニで聞いて気持ち良い音と、会場で聞いて気持ち良い音がいつも共通するわけではありません。この問題点を解決するために、イヤモニ用の機材とPAが集音する機材を別々に用意するバンドが増えてきました。

(169) 最近、ステージ上の音量を下げてプレイするバンドが増えています。ステージ上の音量を下げる事で、会場の出音に対しステージ上で鳴っている楽器の音の影響が少なくなるため、PAサイドでは音作りがし易くなります。一方、会場の出音がステージ上のマイクに回り込み(逆位相の音が混ざり)、オーディエンス側のサウンドが悪化する場合があります。

(170) 会場の音や他の楽器音が集音用のマイクへかぶるのを避ける為に、スピーカーをステージ袖に置いたり、キャビネットやアンプ全体を箱で囲ってマイキングする方法があります。Maroon5はキャビネットを客席側と反対に向けてマイキングしていました。
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