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イギリス滞在記(6) [音楽]

8月17日(土)

今日は朝早くから日本で借りた携帯の電話が鳴って、飛び起きたが切れてしまった。すぐに何かあったかと思って妻に電話したが、何事もなくてよかった。風邪はすでに良くなっているようで良かった。息子はじいちゃん、ばあちゃんと買い物に出かけていて声が聞けなかった。残念!

今日は、ピートの家に行ってPAのセットをチェックする日だ。お昼をまたご馳走になって、まずはUckfieldに買い物に行った。本屋に行ったがギター関係の雑誌が全くおいてない。ヘビーメタル系の本が2冊おいてあっただけ。この辺は大きな本屋さんないのかなぁ? いやなくても大丈夫だよとピートに話した。まあないものは仕方ない。

その後、ピートの自宅に戻って、PA機材のチェックをした。ガレージに行くと、2階が改造してあって、スタジオになっていた。マイクプリアンプもあった。ピートの長男のミンガスがたまに来て、打ち込みやレコーディングをするそうだ。(現在、ミンガスはピート、リンダと一緒にピートコーニッシュ製品を製作しています。)ピートもここで音出ししたりするそうだ。2階にライブ本番を想定して、セットアップしてマイクの感度や出力のバランスをとってチェック完了した。電気の工事も屋根裏の改造も全部自分でやったらしい。よくやるなぁと思ったが、そういえば韓国のパクさんも自分でスタジオ作ったっていってたっけ。パッチベイも手作り。エフェクターラックは、ルーリードのスタジオからもらったものらしい。大きすぎるので、半分に切って使っていた。至る所に工夫の跡が見られる。電源工事ももちろん自分でやったようだ。ミンガスのアンプとルーティングシステムはここに置いてあった。それにしてもうらやましい環境にいるなぁと。でも考えてみれば、ピートとリンダもこの年になってようやくのわけだから、自分もなんとか40歳を目標に家でも持つか???いや〜無理かも。

今日昼食でリンダが話してくれたが、息子達は月に800ポンドくらい払って、アパートを借りているそうだ。そんなに払っていたら、貯めるお金などあるわけない。イギリスでは、だいたい25年ローンで家を買う人が多いらしいが、最低購入する家の10%をデポジットとして払わないと(いわるゆ頭金)購入ができないそうだ。
ローンにすると一ヶ月あたり650ポンドくらいらしいが、それにしても高い。若い世代の人は、家をもつのが不可能に近いと言っていた。なんか日本より悪い状況下もしれない。(2002年、当時のメモには、1ポンドあたり197.4円と書いてあったので、それを元に計算すると650ポンドは128,310円に相当)

ピートの簡易PAシステムはBOSEのスピーカーとアムクロンのパワーアンプ。タスカムのミキサーだった。チェックが終わって、帰り道、完全に迷って完全に違う方向に行ってしまった。通常なら30分で帰れるところ、1時間以上かかってしまった。さてこれから、どこへ迷い込んだか地図を見ることにしよう。
そういえば、ピートとリンダが飼っている犬は、兄弟らしい。名前はモンクとピコ。青い首輪がモンクですこし痩せている。緑の首輪がピコで体が大きい。名前の所以をいろいろ説明してくれたが、英語がわからなかった。うー残念。

倉庫でピートとリンダが結婚したての頃の写真を見せてもらった。二人ともほんと若かった。そりゃそうか。ピートは今よりずっと痩せていて、ほほにヒゲをはやしていて、神経質そうな感じだった。照れくさそうに見せてくれた。

DSCF0033.JPG
当時住んでいた家からの眺め



8月18日(日)

今日は、ピートのギグの日だ。朝からピートの家に行って、機材の積み込みを手伝った。30分くらい運転して現地についたが、ブルーベリー鉄道の駅近くを通った。トーマス機関車で有名な鉄道である。子供たちが多く訪れる場所で、今日も駐車場はいっぱいだった。イギリスには現在でも蒸気機関車がいくつか走っているラインがあるそうだ。さすがイギリス!今度、別の日に来ようということになった。息子にお土産になりそうだ。

今日ピートがプレイするところは、古い小さなお城のようなところで、内部がバーになっていた。裏庭には、池もあってすばらしい眺めだった。写真を撮り忘れた!ここで結婚式を行なうことが多いらしい。到着したときも夜通し飲んでいたような人たちがたくさんいた。

早速PAの機材をセッティングしてチェックした。次々にバンドのメンバーもやってきた。4人のジャズバンドで、サックス、ピアノ、ベース、ドラムである。ギグがはじまると、ピートはのりのりでプレイし始めた。ドラムとピアノがむちゃうまで、今日初見の曲も数曲あったそうだ。ピートのオリジナル曲もやっていた。自分の曲のことを”My tune”と英語で言うそうだ。1時間のギグを2回やって、普段あまり聞かないジャズのギグが終わった。
お客さんは少なかったが、ピートは演奏することがうれしかったようで、終始上機嫌だった。呼んでいた人の中に、ピンクフロイドのアルバムのアートワークをやっていた、コリン夫妻が居て紹介してくれた。何気なく、すごい人と仲がいいんだなぁ。少し話したが、訛りのある英語だったので、全く何を言っているかわからず、リンダが通訳!してくれた。

片付けをちゃっちゃとすませ、ピートの家に戻り機材をガレージに戻してからお茶をいただいた。飼っている犬がずっとまとわりついてきて、服はよだれだらけになってしまった。また、でかいのだ、この犬たちは。モンクは、手をかけてもたれてくるし、まあ、結構気に入られらみたい。

(つづく)
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