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イギリス滞在記(13) [音楽]

8月31日(土)

今日は、朝から大家さんのキースさんの事務所に行って、来月分の家賃を払ってきた。キースさんは、おしゃべりが大好き。日本にも是非行きたいと言っていた。神道のことをきかれたんだけど、精神論やそれらしきことを聞いてきたので、さっぱりわからず、というか英語がわからず、わからないと答えるしかなかった。うーん宗教関係の話は難しい。
キースさんの家族と思われる女性がやってきて一緒に話に加わったが、なまりが強くて、なんて言っているかさっぱり分からなくて、何度も聞き直して失礼してしまった。「あなた学生さん?」って聞かれた。くそ!またか!

午後は、近くにブルーベル鉄道があって、蒸気機関車が走っていることが分かったので、息子の代わりに行って来た。お土産も買おう。デカイ駅なのか?と思っていたら、小さくてトーマスのお店もすごく小さくて、思っていたよりこじんまりしていた。蒸気機関車は、想像以上に乗り心地が悪くて、何か上から振ってくるし、においはくさいで(笑)好きになれなかったが、席が小さく区切られていて、いろんな人に出会えたのが面白かった。最初は丁度息子くらいの子供とお母さん。次が親子連れ6人の大所帯。その後、かわいい双子を連れた若夫婦。途中いろいろ話しながら面白かった。
帰りは息子のお土産にトーマスのシールと傘を買って帰った。

今夜もピートとリンダに夕食に招待してもらったので、またお呼ばれした。明日は、長男のミンガスの彼女がロンドンのハイドパークでチャリティーレースに参加するというので、応援に行くため朝早くでるのだそうだ。一緒に行くことにした。
夜はリンダがお魚とご飯の料理を作ってくれていて、最高においしかった。ジンジャースープというのをかけて、魚とご飯を食べた。いままで食べたことのない、おいしさだ。さすがリンダ!ピートと二人で誉め殺しにした(笑)久々にリンダも飲んで、ワインを3杯くらいあけていた。
いまのイギリスの政治の話や、税金が上がって、お金持ちが海外に逃げたときの話や、医療制度の話や、いろいろ話をしてくれた。仕事の話にもなったが日本の状況を聞かれたので、受け売りの話で楽器業界は景気の波が、車や住宅建築関係より遅れてくるという話をしたら、イギリスでも同じ傾向があると思うとリンダが説明してくれた。

その後は、ピートがいろんな写真を持ってきてくれた。ミンガスやキャスパーが小さなころの写真や一緒に海に行ったときの話とか、急にキャスパーがいなくなって探したら、おもちゃ箱の中で寝てしまっていた話とか。もうきりがないほど、話をした。明日は早いというのに深夜0時近くまで、会話を楽しんだ。そういえば、ピートのお父さんもおじいさんも、音楽家でさらに楽器を作ったりリペアしたりしてたらしい。お父さんのバンド時の写真をみせてくれた。やはり音楽家と技術者の両方を持ち合わせた、家系に生まれていたんだ。只者じゃないと思った。そういえば、ピートのおじいさんは、小さな楽器屋さんを経営していて、バイオリン作りをしていたそうだ。



9月1日(日)

今日は、7時に起きてロンドンに出かけた。いやに細い道をどんどん行くなぁと思っていたら、以前ピートが住んでいた近くにミンガスが住んでいるらしい。途中ミンガスの家によって、一緒に車に乗ってハイドパークに向かった。ミンガスも180cmくらいあって、一家してみんな背が高い。結構早口で話すのでリンダとミンガスの話の内容がほとんどわからなかった。結構仲がよい。でもミンガスはすごくシャイな性格だそうで、あまり話し掛けては来なかった。また、お昼に話をしよう。

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美しく静かなハイドパーク内の景色


ハイドパークの近くで駐車場を探した。丁度ロイヤルアルバートホールの裏に止めて、ホールを横切って公園に向かった。公園は、ものすごい人が集まっていて、1万数千人の女性ランナーがチャリティーのために集まっていた。スタート時間に間に合って、ミンガスの彼女を探したが、見つからなかった。そのあとゴール場所に移動して、やっと彼女をミンガスとリンダが見つけた。
そのあと、待ち合わせ場所でキャスパーと会う予定だったが、いつものごとく(リンダ曰く、毎回遅れてくるらしい)遅れていて、お昼を食べる所を先に見つけてそこで待つことになった。ミンガスが彼女と、キャスパーとその彼女を連れてきて、挨拶を交わした。みんな性格も明るくて良さそうだ。なんかいい家族だなぁと関心した。家族写真を撮る事にした。キャスパーが名刺をくれた。写真をメールすることにした。ミンガスのアドレスも聞いて、写真を送る約束をした。ピートもリンダもみんなすごく仲が良くて、携帯でのメールのやり取りも結構やってるようだ。まだ、2人とも結婚はしてないそうだが、この調子だとそう遠くは無いかもしれない。

応援.jpeg

女性ランナーを応援する、女装した応援団!(笑)



キャスパーと彼女はボートに乗りにいき、ミンガスは彼女と一緒に先に帰った。そのあと、キャスパーと彼女が一緒に住む家に招いてもらい、お茶をご馳走になった。これが素敵な家!ロンドンのど真ん中にあって、それもすごく静か。今住んでる自分の家より静かではないか!(笑)リンダが言うにはキャスパーがここを見つけたのは、すごくラッキーだったのよと言っていた。地下にはコンピュータールームがあって、さらに託児所まである。入り口はちゃんと受け付けがあって、かならず人がいるらしい。それでもロンドンは危険だと言っていた。日本酒も置いてあって、ピートも日本酒が好きらしい。買っていけばよかった。今度はそうしよう。お部屋の中はCDが山のように並んでいて、音楽に囲まれて住んでいるという感じだった。バレエダンサーだけあって、ほとんどがクラッシックのCDだった。
キャスパーが彼女の公演を録音したものをCDに焼いてくれた。彼女はシンガー。彼女にCDにサインしてもらった。先月までアルバートホールで公演してたくらいのすごい人みたいだ。すごく体がきゃしゃなのに、すごくパワフルな声らしい。オーストラリア生まれだそうで、実家の周りの写真を見せてくれたが、グランドキャニオンみたいな風景だった。お母さんがガンになってしまっているらしく、毎年数ヶ月づつ帰って、一緒に過ごしているのだそうだ。来月には帰るそうだ。キャスパーも寂しいだろうなぁ。

キャスパーがピートにCDを見せていた。見せてもらうとWilliam Cornishと言う人の作品を演奏したCDだった。ピートが家系をさかのぼっていくと、この人の名前があったそうだ。1542年とかその頃の話しらしい。ピートの家系は知る限りずっと音楽家だったらしい。もしかするとこのCDの曲の作曲家が先祖かもしれないと言っていた。ほーっ、すごい昔の話だが、6代か7代くらい前の話だから、逆にさかのぼれる可能性も大かも。うちの先祖はなんだったんだろ?はて。
そろそろ、おいとましようということで帰ることになった。

帰りは少し道が混み合っていたが、7時半くらいにピートの家についた。途中リンダが子供のころ遊んだという公園の前も通った。結構ロンドンに近いところで生まれたんだなぁ。

今日は、本当に気分が晴れ晴れして、気持ちのいい日だった。ピートの家族は本当にいい感じの人たちだ。ピートもリンダも今日は、本当に気分のいい日だったと、帰り際に言っていた。うんうん、本当にいい日だった!心が澄んで、ここまで気持ちが良かったのは久しぶりだ!チャリティーで走った人たちの良いエネルギーをもらったのかも。


(つづく)
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