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フリーザトーン・今日のつぶやき(101)~(110)をまとめました! [音楽]

フリーザトーン・今日のつぶやき(101)~(110)をまとめました!
正直、100回を超えるとは思っていませんでした(笑)もうちょっと行けそうです!

(101) エフェクターのリペアの中にネジ交換が少なからずあります。ネジがつぶれてしまっていて、ひどいものはネジをつぶさないとケースを開けられない状態になっている物もあります。非常に基本的な事ですが、ネジのサイズにあったドライバーを使用しましょう。

(102) エフェクターやスイッチボックスなどを自作する際に必要なハンダゴテですが、コテ先の形状、コテの温度管理など非常に重要です。ハンダのメーカーや種類だけでなく、ハンダゴテについて調べてみるのも面白いと思います。

(103) 設計とは不思議な物で、四六時中考えて検討に検討を重ね、これが最良と判断しても数年後には、更に良い答えが見つかったりします。また書物を読んだり、先輩方と議論したりすると全く異なる方向性を示してくれます。設計とは人生と同じだと実感します。

(104) ペダルボードやラックシステムを構築する際に気を付ける点は、信号ラインが描く面積を極力小さくすることです。例えばアンプのセンドリターンに接続されているケーブルが束ねてあれば面積が小さくなりますが、ばらばらになっていれば面積は広くなります。

(105) 半田の種類を選択する際に、私が重要視している点に品質の安定度があります。20年くらい前に、かたっぱしから入手できる半田を購入し、いろいろ試しました。集めた半田の中には、同じリールなのに場所で品質(音質)が異なる物があり驚いた事があります。

(106)カスタム品を数個製作するのと製品を量産するのでは、求められる技術が異なります。カスタム品は、一台一台性能を追求出来ますが、量産ではそうはいきません。試作時は全く問題がなかったのに、量産したら問題が発生したという事は、よく起こります。

(107)二台の同じエフェクターの音質を比較する時、ノブの位置を合せても、同じ音にならない事が多くあります。特に可変抵抗(ボリューム、ポット)は10%から20%程度の誤差は珍しくないため、同じ位置に設定しても、誤差が生じ、同じ音になりません。

(108) エフェクターを直列に接続し、それぞれをON/OFFして音質を比較する場合は、各エフェクターの回路が前後に通過した上での比較になりますので、正確な音質比較にはなりません。接続順を入れ換えると音質もまた変わります。

(109)エフェクターを比較する際には、ループ回路がトゥルーバイパス・タイプのスイッチング機器の使用をお薦めします。厳密に言うとトゥルーバイパスの接点を通過するので、同じ条件での比較になりませんが、直列に接続しての比較よりは、正確に比較ができます。

(110) ペダルボードを組む時、ACアダプターなどに組み込まれているトランスと信号用ケーブルをいかに離して配置するかが、ペダルボードから出力されるハムノイズレベルを決める重要なポイントとの一つとなります。
ハムノイズが出ていると、ギターやベースの音に対してハムノイズの主な構成音である50/60Hz、100/120Hz、150/180Hzの信号が常時ミックスされているのと同じ事になります。音を濁らせる大きな要因です。
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PON

いつもブログやFacebookを楽しみに拝見させてもらっていますProvidence愛用者のアマチュアギターリストです。
ひとつお聞きしたいのですが、貴社では現在エフェクトボードへの組込み作業はプロの方々にしか提供していないのでしょうか?
PEC2他の多くのコンパクトエフェクターの組込み作業については、エフェクターの固定の他、電源・シールドの配置・配線など、豊富な知識と経験がないと良いものができないのが実情です。
FREE THE TONEさんにお願いすれば、アマでも引き受けて下さるのでしょうか?
by PON (2012-07-11 00:52) 

林 幸宏

PONさんへ
コメントありがとうございます。せっかくお問い合わせいただいたのに申し訳ありません。いつも一年間分くらいの予約が入っていて、アマチュアの方のお仕事をお受けする事が難しい状態です。
少しでもアマチュアの方がボード組みをする上でお役に立てればと思い、システム構築の本を執筆しています。またペダルボードを組み易くする為のハンダレスプラグの発売ももうすぐです。
いつかアマチュアの方のお仕事も受ける事が出来るように会社の体制も整えて行きたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
by 林 幸宏 (2012-07-13 08:26) 

PON

システム構築の本やハンダレスプラグの発売、非常に楽しみです!
個人的には、システム構築に必要なジャンクションボックスや大容量パワーサプライをFREE THE TONEさんで開発・販売して頂けると嬉しいですね。
特にジャンクションボックスは、プロの方もFREE THE TONEさんの物を結構使っているようで、非常に羨ましいかぎりですので、できれば市配してもらいたいですね。
また、多数のエフェクターを使用する場合、PROVOLT-9が2個必要となるので、できればパワーサプライ1個で10出力程度供給できるPROVOLT-9(大)なるものがあったら非常に嬉しいですね。
それと、ボード組に必需となる電源テーブルタップって、以外と楽器用で良いものが市配されてないんですよ。
パワーサプライにACコンセントが上に乗っかているAC/DCなるものがテーブルタップを別に構えなくて良いのですが、市配されているものは、アダプタを付けた場合、ボードやアダプタの大きさによっては高さがネックとなり、そのままではボードが閉まらなかったり、、、と以外としっくりくるものがないんですよね。
ああいうものは、電源ノイズの壁もあり、なかなかコンパクト(薄く)にはできないんですかねぇ。
やはり、DC供給はPROVOLT-9で、ACアダプターはテーブルタップでと、別々に供給する考えの方がノイズ面では良いのでしょうか?
お願いや質問ばかりですみません。
by PON (2012-07-14 00:07) 

林 幸宏

PONさんへ

ありがとうございます。ジャンクションボックス、電源周りの製品など、順次発売してきます。楽しみにしていてください。

基本的な考え方ですが、一つの製品に対して、一つのACアダプター(電源)。そしてAC電源はなるべく近くから分配するのが音質を良くしノイズレベルを下げる為のコツです。ただし、ACアダプターが沢山集まるとノイズ源になってしまいますので、ACアダプターの配置や向きが重要になってきます。ACアダプターは便利ですが、やっかいな一面がありますね。
by 林 幸宏 (2012-07-21 00:48) 

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