SSブログ

フリーザトーン・今日のつぶやき(41)~(50)をまとめました! [音楽]

フリーザトーン・今日のつぶやき(41)~(50)をまとめました。

(41)アメリカやイギリスのスタジオで仕事をして思った事。日本のスタジオに比べて、かなり音が漏れています。日本のスタジオは音漏れも少なく遮音もしっかりとしています。でも部屋の鳴りが良いスタジオは、ある程度音が外に漏れてるからこそ、のような気がします。

(42)ピンクフロイドのデイビッド•ギルモアが所有するアストリア•スタジオの案内状を頂いた時、本当に驚きました。スタジオ全体が川の上に浮かんでいるのです!天井の高さがあまり高くないらしいのですが、素晴らしいドラムサウンドが録音できるそうです。

(43) 以前、真空管は軍事産業に使用されていて、非常に厳しい品質管理がされていました。なぜなら人の命に関わるから。でも今は軍事産業に使われなくなったので品質が下がってしまったのではないでしょうか、と言う人もいます。

(44) ケーブルを自作する時、外皮を剥きますが、芯線やシールド線を構成する細い銅線を切ってしまったり、刃物で傷つけないようにします。特にワイヤストリッパーを使用する時はサイズが合っているかどうか、試し剥きをしてから本製作に入る事をお薦めします。

(45) ケーブルの被覆の色が変わると音が変わると言われますが、これは事実です。色を着色するための染料には金属などが含まれています。色によって成分も変化するため、ケーブルの持つ電気的特性は変化します。この電気特性の変化によって音が変化します。

(46) エフェクターを組み込んだペダルボードは、なるべく小さく軽く!と言うのが理想だと思いますが、小さくしすぎてエフェクター同士やプラグ同士が接触しているボードを良く見かけます。 エフェクターが新しいうちは、表面の塗装が絶縁材の役割をして導通がありませんが、長く使って行く事で塗装が削れ、導通しグランドループを形成してノイズが出てしまうケースがあります。同様にプラグ同士の接触も要注意です。

(47) エフェクターやセレクターを自作し音質調整する際は、手間でも裏蓋を閉めた完成形の状態で音を確認しながら進めます。裏蓋を閉めた状態と閉めていない状態では、回路とケース間のストレイキャパシタンスが変化し音質が変化してしまいます。

(48) ピノ・パラディーノさんとご一緒させていただいた際の話(1)ピノさんはイギリス在住の超多忙なスーパーベーシスト。リハーサルスタジオに入ると、フェンダーから出ているご自分のモデルを取り出し、かなり長時間ブリッジ部の調整をしていました。レンチで弦高を調整しているのかなと思っていましたが、それにしてはかなり入念に時間をかけて調整していました。

後日、その話をある方に話をしたところコマの高さを調整するネジの頭がブリッジのプレートに当たる角度と場所を調整していたのではないか。その微調整で、ベース全体が鳴るポイントを探しているんじゃないか。とおっしゃっていました。この方もそのようにしてギターの鳴りを調整しているそうです。わずかな当たり具合の変化で鳴りが変わるのですから、楽器って微妙で奥が深いですね。

(49) ピノ・パラディーノさんとご一緒させていただいた際の話(2) リハーサルにピノさんがいらした時、スタッフの方が譜面を用意しましょうか?って訪ねた所、ピノさんはそれを断り曲を流して欲しいと依頼しました。1曲を1度聞き、2回バンドで合わせて次の曲へ。また1曲聞き、2回バンドで合わせる。この日は7曲のリハーサルを終えました。ピノさんはこの調子で曲をすぐ覚えてしまうそうです。長年のキャリアで身に付けた能力ですね。

(50) 楽器をばらばらに録音する時の話。一般的にはリズム(ドラムとベース)から録音を始める事が多いですが、海外ではベースを後に回し、ドラムとギターを先に録音するケースも増えています。
特にドロップチューニングを多用するバンドですと、ベースに対してギターのチューニングやサウンドを合わせて行くより、ギターに対してベースを合わせる方がサウンドの構築がやり易いためです。
nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 2

ひさ

林さん、はじめまして。
とても興味深い内容で繰り返し拝見いたしています。
ギターをはじめて15年になるのですが、機材が大きくなりプロミュージシャン並のラックシステムを組んでいます。
アンプ直をSUGIZOさんのように意識し、ノイズゲートに頼らないように歪具合い、ケーブルなど気にしながら組んでいるのですが…。
ソロサウンドは、さすがに強めにかけますが(笑)
林さんのブログを拝見しましてもっとシステムについて知りたいことができました。
ありがとうございます。
by ひさ (2012-05-15 23:31) 

林 幸宏

ひささんへ
コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします!
by 林 幸宏 (2012-05-28 20:56) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。