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INORANさんのNew Pedalborad完成! [楽器機材]

INORANさんのNew Pedalboradが完成しましたのでご紹介いたします。

INORAN pedalborad.JPG今回は限られたペダルボードのサイズにどうやって配置しノイズが少なくトラブルが起きにくいシステムにするかが課題となりました。何度もエフェクターの配置を変えてみて、操作しやすく、ノイズが乗りにくいレイアウトを決めました。写真をご覧いただくと分かりますが、ほぼ隙間なしでびっちりです。通常は、使い勝手を考えてエフェクターを横向きに配置することは無いのですが、今回ばかりは入らないのでごめんなさいしました。
今回組み込んだ機材は、GNI/X-treme Distortion、BOSS/BD-2(weed Mod)、Prescription Electronics /Experience Fuzz、Line6/DL4、EH/Poly Chorus、Small Clone、Jim Dumlop/ROTOVIBE、Providence/PEC-2、Providence/Provolt9です。

j-box.JPG信号の受け渡しやアンプのチャンネル切り替えを行うコントロール用のケーブルを接続するカスタムのジャンクションボックスです。このジャンクションボックスに接続されているプラグには、他のプラグと接触しても導通しないように色分けしたチューブをかぶせました。特にチャンネル切り替え用コントロールに使用するプラグのスリーブ側と信号用ケーブルのプラグのスリーブが接触し導通があると、必ずノイズが発生します。要注意です。

roto.JPGペダルボードの一番左側に配置されているのはJim Dumlop/ROTOVIBEです。INORANさんは左足で操作するため左側に配置しています。ROTOVIBEのボディーにケーブルが貼りつけてあるのが分かると思います。これには理由があって、ノイズが一番乗りにくい位置にケーブルを這わせています。移動等でケーブルの配線位置が変わってしまうとノイズの乗り方も変わってしまいますので、ケーブルを固定しました。近くにACアダプターの電源トランスがあるため、どうしてもハムが乗りにくい位置を探さなくてはなりません。1cm動かしただけでもハムノイズの乗り方が変わりますので時間をかけて配線を決めました。

power.JPGこのペダルボードの電源部です。ここが一番大変でした(笑)。見た目も良く綺麗に、さらに出来る限り小さなスペースに納めなくてはならないので、何通りもアダプターの配置を検討しました。これだけ、ACアダプターと信号ラインが近くになると、ACアダプターの影響はどうしても出てしまいます。ハムノイズをアンプから出力しノイズレベルを確認しながら配置を決めて行きます。

DC9V供給用にはProvidence/Provolt9を使用しました。内部にグランドリフト用のジャンパーを設けてあるのですが、ROTOVIBEに供給するラインだけグランドピンを抜いてリフトしました。グランドループによるハムノイズの増加を防ぐためです。

wiring.JPGProvidence/PEC-2のリア部の配線です。ケーブルはProvidence/V206ケーブルとNP-20(ストレートプラグ)、NP-20L(Lプラグ)の組み合わせです。このケーブルのシステムは私が考案しました。六角レンチを使用してケーブルをプラグに固定しますが、2点でケーブルを締め付けて固定するようになっているため、ケーブルのシールド部とプラグのスリープの接触が確実です。また、緩む事もほとんどありませんので、ツアーでの使用にはもってこいです。エフェクターを入れ替えたい時、ケーブルさえ持っていれば、簡単に長さを調節して製作することができます。プラグの再利用が簡単なので無駄にすることもありません。エコなケーブルシステムだと思います。音質もメーカーさんが頑張りました。細いのにしっかりとした音質をキープしています。ケーブルメーカーさんの努力には頭が下がる思いです。

写真をご覧になって、気づかれた方も多いと思いますが、今回用意して頂いたペダルボードの表面には絨毯が印刷されたシートが貼られています。受け取った時、本当に驚いたのですがペダルボードのサイズに合わせて作られたそうです。機材が乗っかっているので全体の模様が見れないのが少し残念ですが、明らかに他の方のペダルボードとは雰囲気が違います!

現在、INORANさんはソロツアー(Live Tour 2011 Hide and Seek)中です。12月10日にはSHIBUYA-AXでライブが行われますので、お邪魔しようと思っています。実際にライブでの音を聞くのが楽しみです。


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Ryo

初めまして。毎回興味深く拝見させて頂いてます。
私もロトヴァイブを使用しているのですが、ブーンというノイズが消えずに困っております。純正アダプター、電池でも同様でした。極性も合わせて単体で実験しましたが、更に音痩せも酷くて・・・。
思いつくのがトゥルーバイパスにすることぐらいなのですが・・・。
Power Box/Provolt9を使用することでよい結果につながるでしょうか。
失礼を承知で書き込ませて頂きました。
何かヒントだけでも教えて頂けると幸いです。

by Ryo (2011-12-09 23:18) 

林 幸宏

Ryoさんへ

電池でもブーンというノイズが出ている場合は、ギター、RotoVibe、アンプの3つの機材だけを繋いでノイズが出るかどうかを確認してみてください。ノイズのチェックをする際は、ギターのボリュームをしぼった状態で、チェックします。この状態でブーンというノイズが出ているとしたら、RotoVibe本体の故障が考えられます。この3つの機材でチェックした際、問題なければ、使用する機材を一つ一つ加えていき、どこでノイズが出るのか絞り込んで行きます。トライしてみてください。
by 林 幸宏 (2011-12-11 19:19) 

Ryo

林様
ご回答頂きありがとうございました。御礼が遅くなり大変失礼致しました。
RotoVibeの故障では無かったようですが、音痩せは相変わらず凄いです。
ご教授ありがとうございました。
御礼も出来ませんが・・・、今Providence/PEC-4にとても興味があるので、これから御社の製品にチャレンジしていきたいと思います。
それでは失礼致します。
by Ryo (2012-01-28 02:35) 

zondo

はじめまして。憧れのミュージシャンのこだわりの道具が見れていつもとても興味深いです。

質問なのですが、ジャンクションボックスの「1,2,3,4」というのは、いったいどういった役割を担っているのでしょうか?
教えてもらえるととっても嬉しいです。

by zondo (2013-01-31 08:58) 

林 幸宏

zondoさんへ

はじめまして。
ジャンクションボックスのジャックに、数字を割り当てています。
同じ番号同士が内部で接続されていますので、同じ番号同士にケーブルを挿せば接続されます。
by 林 幸宏 (2013-02-02 01:33) 

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