SSブログ

TOTO来日 金沢歌劇座と武道館へ行ってきました! [音楽]

with Luke and ADC.jpgTOTOの来日公演に行ってきました。初日は9月20日の金沢歌劇座。ギタリストのSteve Lukather(ルークさん)さんにエフェクターやケーブルなど機材を渡しに現場へ午前中に入りました。ルークさんのギターテックはジムさん。今回、初めてお会いしました。日本に来るのは初めてだそうです。初日ということで、ものすごく忙しく動き回っていました。用意してきた機材を渡し簡単に説明して、後は時間があったらという流れです。

サウンドチェック前にドラムのサイモン・フィリップスさんがステージにやってきました。ずいぶん早い入りだなと思っていたら、自らドラム用のマイクのセッティングを始めました。タム用やオーバーヘッド用マイクのセッティングをPAエンジニアと話をしながらセッティングしていました。日本では見れない光景です。恐らくどのようにマイクをセッティングすれば、自分のサウンドが出せるのか知り尽くしているのではないでしょうか。(後にこの話を某会社のドラム関係に詳しい方に話をしたら、比較的、海外のドラマーは自分でマイクをセッティグしますと言っていました)

この後、ドラムのサウンドチェックが始まります。ドラムのサウンドチェックは興味深いものでした。アコースティックギターの調整をするようにドラムサウンドも調整するのです。
ドラムのタム一つを例に取って説明します。サイモンさんが、タムの一つを軽く、本当に軽く叩きます。そしてPAエンジニアがそのタムの音量を上げていき、どの周波数でフィードバックを起こすか確認します。どの周波数でフィードバックするか確認しながら、PAエンジニアがEQ(イコライザー)を調整してフィードバックする帯域をカットしていきます。フィードバックしにくい状態になったらサイモンさんが強く通常の力で叩き始めます。そして出音の音質調整をしていくわけです。これを繰り返し最終的にドラムサウンドを仕上げていました。それなりに時間を要する調整方法です。しかし、理にかなった調整方法だと感じました。

with nathan.jpgこの後、ネイザン・イーストさんのベースサウンドのチェックが始まると思いきや、Lukeさんのギターサウンドチェック、キーボードのサウンドチェック。最後がベースのサウンドチェックでした。ベースアンプの調子が悪くベースアンプを取り替えるという事態もサウンドチェック中ありましたが、面白い順番だな、と思いながらサウンドチェックを見ていました。

リハーサル終盤、どうしてもプレイしにくいようでバンドのメンバーが音の跳ね返りをどうにか軽減出来ないかと訴え始めました。メンバーはステージから降りて会場を歩いて回り音の聞こえ方を確かめながらPAエンジニアとやり取りをしていました。リハーサルで確認する最後の曲の直前で、PAチームがメインスピーカーの角度を調整し始めました。この作業でステージ上に跳ね返ってくる低域成分が減ったようでプレイし易くなったようです。

リハーサルが終わってルークさんと話たら、今日メンバーと一緒にプレイするのは2ヶ月ぶりだったそうで神経質になっていました。どうりでキメの部分や曲間の流れについては、慎重にやってたわけです。ハーサルに時間を費やしていた理由もよく分かりました。しかし、2ヶ月ぶりとは、全く思えないすごい演奏です。もう曲そのものが体に染み付いているのでしょう。

Luke-pedalboard.jpg許可をいただいて機材写真を撮らせていただきました。今回のルークさんの機材はギター、ペダルボード、アンプの比較的シンプルなセットです。ペダルボードはボブ・ブラッドショウに組んでもらったものだそうです。このペダルボードにProvidence/Anadime Chorusが入っています。Anadime Chorus(アナダイム・コーラス)は海外のミュージシャンに人気です。オジーオズボーンのギタリスト、Gus.Gさんは早くからAnadime Chorusを気に入って使ってくれていますが、マイケル・ランドウ、ガスリー・ゴーバン、スコーット・ヘンダーソンもAnadime Chorusを使い始めました。


Luke-guitars.jpgこちらはルークさんのギター群。今回気になっているのが、ルークさんのギターに搭載されたピックアップ。EMGではなく別の物が付いていました。テックのジムさんに聞いたら、今の所、秘密だそうです(笑)。アンプからの出音は痛い音がぜんぜん出ていませんでしたから、ピッックアップについては相当いろいろな試行錯誤をしていると思います。


Luke-amps.jpgこちらはメインのアンプ。Bognerのエクスタシーが2台セットアップされていました。右側のエクスタシーのみセンドリターンが使用されていて、ペダルボード内のエフェクターが接続されていました。






Jim and Yuki-1.jpg左がジムさん。武道館のステージで一緒に写真を撮りました。忙しいにも関わらず、非常に気を使ってくれてありがたかったです。ルークさんの事を「ルカ」って呼んでいたのが印象的でした。なぜルカなんでしょう?(笑)

金沢公演の後は武道館公演にも行きました。ルークさんといろいろ打ち合わせする予定でしたが、なかなか時間が取れず、終演後少し話が出来ただけでしたが、製品についての賞賛をいただきました。学生時代に聞いていたTOTOの仕事でルークさんとご一緒できるとは夢にも思っていませんでした。本当に夢のような一日でした。神様からご褒美をいただいた気がします。また、日々精進しなければ!
nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 2

幸二郎

お疲れさまでした!ルークというギタリストがいなければ、ギターサウンドシステムというものはこんなに成長しなかってのではないか?と、いつも思います。
コーラスは本当にすばらしいと聞いてますので、ぜひ今度試してみたいと思います!
by 幸二郎 (2011-10-02 16:09) 

林 幸宏

幸二郎さんへ

ほんと、ルークさんのギターサウンド&システムへの貢献度は絶大だと思います。お酒も断ってトレーニングしているようですよ。まだまだ、走り続けるギタリストだと思います。本当に心から応援したくなるんですよね。
コーラス是非お試しください!
by 林 幸宏 (2011-10-05 23:19) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。