[L'Arc〜en〜Ciel] 20th L'Anniversary Live行ってきました！：Free The Tone(フリーザトーン）への旅：SSブログ

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[L'Arc〜en〜Ciel] 20th L'Anniversary Live行ってきました！　[音楽] [編集]

[L'Arc〜en〜Ciel] 20th L'Anniversary Liveに行ってきました。このライブは私に取っては特別なライブ。このライブでの収益金は全て被災地への義援金として寄付されます。今自分に出来ることは、間接的ですがライブをより良くし、集まった観客の方が感動して幸せな気持ちになれる一助となる事です。サウンドやシステムがより良いものになると、プレイヤーのストレスが減ります。その分、演奏に集中できますし、更に良いサウンドを追求することも出来きます。今回はリハーサル時からシステムやサウンド作りのお手伝いをさせていただきました。

ゲネプロ時には客席に椅子がセッティグされていない状態できれいな天然芝が広がっています。スタッフとサッカーをしたいなあ、などと話ながらステージから見るきれいな景色を堪能しました。kenさんの立ち位置から見える風景はこのような感じです。

私は初日28日のライブを見ました。初日は1998年までの楽曲から選曲され演奏されます。当日はあいにくの雨になってしまいましたが、小雨の降る中、リムジンでメンバーが登場。ステージまでゆっくりと歩き、一人一人ステージに立つメンバー。オーラ出まくりです。
演奏が始まってしばらく、PA席のそばでカッパを着て見ていました。今回のPAは布袋さんの現場でもお世話になった横瀬政治さん。今回もギターやベースのシステムやサウンドを作る上で問題点を挙げていただいたりアドバイスを頂いたりしました。
味の素スタジアムでは最大100デシベルという音量制限があるらしく、大音量を出す事ができません。また今回は雨のためフロントに置かれたウーハーに雨よけのビニールシートがかぶせられていました。さまざまな制限の中、分離の良いロックなサウンドを聞く事ができました。バン！と出た音が気持ち良いと一気に気分が上がります（笑）。さすが横瀬さん!
５曲ほど聞いた後、その場を離れ凄腕レコーディングエンジニアの比留間さんがいる収録車へ。NEVEのアナログ卓が入った収録用のバスの中に入れてもらい、現在進行中のライブのサウンドを聞かせていただきました。全ての楽器がきちっと前に出てきていて、素晴らしいサウンドが出ていました。本当に感動する音でした。不思議だったのが、urei/1176のリミッターが結構効かせてあるのにも関わらずリミッター感やコンプ感が音から感じられな無かった事。うーん、使い方がすごいんですね、きっと。

5曲くらい聞いてまたライブ会場に戻りました。kenさんは終始笑顔でギターを楽しそうに弾いています。
私が今回特に追求したかったのはクリーンサウンド時のディレイ音です。レコーディグ経験のある方は分かると思いますが、レコーディング時にモニタースピーカーから聞く、卓でかけたディレイサウンドとライブ用システムにエフェクターをつなげて聞くディレイサウンドは分離感が大きく異なります。レコーディング時のクオリティーをkenさんのシステムで実現したかったのです。デイブ・ギルモアやU2のエッジはライブでも素晴らしいクオリティーのサウンドを出しています。世界レベルのサウンドに追いつきたかったのです。エッジのサウンドは観客としてコンサート会場で聞いた事しかないのですが、ルー・リード、スティングのサウンドは目の前で聞いています。またポール・マッカートニーやデイブ・ギルモアの機材の持つサウンドもピートコーニッシュの工房に行って修行していた際にそのサウンドを体感しています。今回製作したkenさんのシステムはその領域に肉薄する事が出来たと思います。

今回はL'Arc～en～Cielのレコーディングでギターやベースのサウンド作りをしているマスタートーンの峰守一隆さんも音作りに参加しています。峰守さんはBUCK-TICK、LUNA SEAなど数多くのロックバンドのギター／ベースサウンド作りを手がけている方です。今回はkenさんを中心に、kenさんのギターテックの辻さん、峰守さん、PAエンジニアの横瀬さんとうまくリンクして仕事をする事ができたと思います。

雨の中、皆様本当にお疲れ様でした。