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イギリス滞在記(3) [音楽]

8月11日(日)

朝から洗濯!途中で動かなくなって、どうしたのかと思ったら、プログラムスイッチが途中で動いているではないか?戻したがまた止まった。ドアが開かない!止まってから数分は、保護のためすぐにドアが開かないようになっているらしい。ふー。ぜんぜん、日本と違うぞ。

今日は、ピートの家の庭の手入れを手伝いに行った。ラズベリーの手入れだ。毎年夏に収穫して、古い枝は捨てて新しい枝だけにして、枝を紐でつないで固定しているそうだ。たわいもないことを話しながら、午前中の作業を終え、昼食をともにした。リンダのお母さんが来ていて挨拶した。すごく穏やかなソフトな感じの方で、しゃべり方が弱弱しかった。ひじを骨折したそうで、手術のあとが痛々しかった。
昼食は本当においしかった。野菜は無農薬野菜だそうで、全部おいしかった。もちろんパンとハム、チーズ、サラダって感じの内容だが。一緒に出てきたスパークリング・アップルジュースも最高においしかった!ピートも言っていたが、今日のランチは格別うまかったと言っていた。「多分、Yukiが来たからじゃないかな?毎週くるか?」みたいな事を言って笑った。
(Yukiというのは私の海外での呼び名。欧米人はユキヒロと発音するのが難しいようで「ウキイロ」に近い発音になってしまうことからユキになりました)

ピートの家はバスルームが2つあって、一つはピートが作り直してるんだといって見せてくれた。イギリスのお父さんは、家の修理や工事を自分でするらしい。またバスルームも広いんだこれが!それから庭にはたくさんの植物が植えられていて、ピーチやアップルの木も庭に植えられていた。昔この家は、このあたりの地主さんが所有していたものらしく、昔は馬を飼っていたところだそうだ。リンダはなるべく手をいれて変えたいらしい。それからリビングにはピートの作ったオーディオセットがあって、スピーカーもクロスオーバーもプリアンプも全部ピートが自分で作っていた。とくにプリアンプはかっこよかった。今度写真を撮ってこよう。

帰りの車の中で、音作りをどのようにやっているの?とピートに聞いてみた。必ず新しくつくるサーキットは、音に変化がないかどうか確認して、注意深く設計しているとのことだ。特に音作りをしているわけではないらしい。外部からノイズを入れないように、ノイズを出さないように注意深く設計しているそうだ。特にギターの微小信号をノイズなく増幅するのは難しいが、私はそれを達成したと話してくれた。ノイズのないクリアな音がピートの音質といえそうだ。
それから、前回買うとピートに話していたアンプやエフェクターを送るのにパッキングサービスが必要だと言われた。ピートではパッキングが難しいとの事なので、送るときは近鉄に連絡して送るのがいいかもしれない。



8月12日(月)

朝、レンタカーやさんに行って、日産MICRAをとりあえず7週間レンタルした。受付のインド人ぽい、おばさんは、ライセンスとかエレクトリックエンジニアのスペルがわからなくて、ピートに聞いていたのが微笑ましかった。入ったばかりの人なのかもしれない。7週間で約15万円。一応こちらが想定していた価格であった。250ポンドはデポジットとして別に払った。綺麗なまま戻したら返してくれるそうだ。地図も一緒に購入した。

車を無事レンタルしたあと、ピートのあとについて車を運転した。まずは買い物にTESCOへ。
でかいスーパーマーケットだ。買い物を済ませたあとは、ピートのワークショップ(工房)へ。
今日はP-2FUZZのラックマウントタイプの作り方を見せてくれた。

1. まず電源周りから作り始める。トロイダルタイプの電源トランスの配線は、ハムの調整のため回す可能性があるので少し長めにして配線しておく。

2. フロントパネルの接合を確実なものにするため、かならずヘアラインのメッキも削って取る。

3. ACコードのグランドピンとリアパネル、フロントパネルの抵抗値が1オーム以下であることを確認する。

4. 電源のN/H/Gすべての組み合わせで絶縁を確認する。もちろんH/N間はトランスの巻き線がわなので抵抗値のみ確認する。
(日本のPSE対応のための絶縁耐圧試験に近い作業です)

5. 次にAC電源を投入し、スライダックをゆっくりとあげていく。想定しているACの上限まで電源電圧を上げトランスの2次側に入っている、コンデンサの耐圧を越えていないか再確認する。トランスのばらつきを考慮したチェックだと思う。
(カスタム品ならではの細やかなテストをピートは実施しています。)

6. ピートは、非常にノイズの少ない電源がほしいときは、ダブルレギュレーションの方法を取っている。例えば、最初に32Vや25Vくらいの電源を用意し、その後その電源から9Vを作るという方法だ。

7. 配線が終わったら音出しチェックを行い、必ず電源トランスを回転させハムノイズが最小であることを確認する。

今日はポールマッカートニーのワイヤレス用カスタムケーブルの製作を始めた。添付されていたケーブルは、新品なのにすでに酸化して、シールド側が緑に腐食していた。ピートから徹底的に製作方法、半田の方法を聞いた。半田付けにどれだけ時間がかかるんだぁってくらいの内容だ!ピートはちゃっちゃ作っているので、これも慣れなのだろう。それにしてもピートが用意したケーブルは製作しにくい。日本製のケーブルは作業しやすい!

特に注意されたのは、配線してケーブルとプラグが必ず直線になっていないといけないということ。ケーブルやワイヤにストレスをかけてしまうからとのこと。それから空気が最高の絶縁だから、他のケーブルと離して半田つけする事!と教わった。それからもっと大事なことは、スムースにハンダ作業!

(つづく)
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