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楽器の位相問題について(1) [技術]

今回は非常に重要な楽器の位相の話をしようと思います。

あまり知られていないのですが、多くのワウペダルやペダルタイプのコンプレッサーはエフェクト・オンにすると位相が逆転して逆相になります。
いくつかのマルチチャンネルのアンプは、あるチャンネルだけが位相が逆相になっています。センドリターン回路をオンにするとアンプの出力が逆相になってしまうアンプも多く見られます。
また、なかなか気付きにくいのはディレイ音の逆相です。

バンド演奏中、ある音色だけ聞こえにくく、バンドサウンドの中で埋もれてしまう事はないでしょうか?また、イヤモニである程度音量を稼いでいても、聞こえにくくなることは無いでしょうか?
それはPAやモニター側の問題でないことが多く、使用している機器の組み合わせが原因で、スピーカーから逆相で出力されていることが多いのです。PAエンジニアがフェーダーを上げても、実質音量は上がって聞こえません。

機器類だけの例を挙げましたが、ギターやベースの本体で起こるデッドポイントは、弦と楽器本体の持つ固有振動の位相差が原因で起こります。

音楽関係の仕事に20年以上携わっていますが、位相の問題が非常に把握しずらく解決しにくい問題です。多くの方に知識として知っていただきたいと思いますし、これから説明していく中で解決方法等も紹介して行きたいと思います。

つづく

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